スタートアップの採用はどうあるべきなのか?いや、まずは "try not to hire"(採用を避ける)Airbnbの例を簡潔に
スタートアップの採用はどうあるべきなのか?
いや、まずは"try not to hire"(採用を避ける)
/Y-Combinatorの"How to Start a Startup"を参考にまとめました。
世界最大のアクセラレーターY-Combinatorによれば、良いスタートアップは創設初期に採用をしない。つまり、ファウンダーだけでなるべく生き延びるのが重要とのことだ。なぜならば、間違った採用は、スタートアップを回復できないような状態にするだけではなく、"it just kills the company”(単純に会社を殺す)とのことだ。それだけCo-founderも重要だ。そして、採用の時期がきたら徹底的に採用モードに入る。資金調達の時期がきたら資金調達が最優先事項で、プロダクト開発時はプロダクトが最優先であるように、採用モードに入ったら採用を念頭に置くことだ。諸説あるが、ファウンダーは自分の使う時間のうち、採用に使うべきなのは0%か25%だ。25%と書くとそんなに時間をかけてないように聞こえるが、実際にはなかなか多くの時間である。
「もし余命一年でもうちで働くか?」Brian Chesky, CEO, Airbnb.
Airbnbの創立初期採用はこんな感じだった
・採用するのに、五ヶ月かけた。
・最初の一年に採用したのは、二人のみ。
・Brian Chesky(AirbnbのCEO)は、採用する際に「もし余命一年が宣告された場合、Airbnbで働くか?」という質問を繰り返していたらしい。言い換えるとそれだけ、コミットできる人を探していた。
(のちにBrianは、さすがにこれは言い過ぎということに気づき、十年に変えたらしい。ただ、それだけAirbnbの文化を理解し、コミットできる人を探していた。)
→結果、airbnbが雇った最初の従業員40番目から50番目の誰に聞いても、ほとんどの人がairbnbの創設メンバーたちがファミリーのように感じると答えるそう。(Y-CombinatorのSamによる) これは、会社が苦境の時などにその重要性が特に発揮される。
AirbnbのCEO、ブライアン・チェスキー。美大出身で、サンフランシスコで自身の家賃が支払えないため、SFに訪れる人向けにエアベッド(空気で膨らませるベッド)と朝ごはんを提供する、Airbed And Breakfastを始めたのきっかけに、Airbnbを創業。最終的にAmazonに売却したJustin.tvの共同創業者で、現在はMichael Seibel(CEO, Y-combinator)をメンターに、Y-combinatorを卒業、今に至る。(写真は、同氏Mediumから。)
詳しい内容を知りたいかたは、ぜひ以下のリンクからY-combinatorのStartup Schoolの動画をご覧ください。